軍用品にたまに見られる偶発的な生地色の差をモチーフにし、フロントポケットの生地とカバン本体の生地に微妙な色の差を出すことでロット違いの生地を使用しているように見せていることが最大の特徴です。
生地を染色する上では製造ロットごとに個体差(多少の色ブレ)が生じるため、パーツによる色の違いが出ないように同ロットの生地で1つの製品を作ることが一般的です。しかしながら軍用のウェアやバッグの中には一部のパーツに生地色に違いのあるもの(ロット違いの生地を部分的に使用した製品)が稀にあり、このシリーズはその偶然生まれたイレギュラーな配色に面白みを感じて意図的に作り出しています。
表地には210デニールの6ナイロン強力糸で織った産業資材生地を使用しています。この生地は本来はゴムボートの基布などに用いられているもので、衣類やカバンの生地のように染色することを前提に製造されておりません。この生地をあえて染めることによって生じる独特の光沢感と縦スジが与える武骨な印象を狙いとし、より一層のミリタリー感を出しています。
ミリタリージャケットのライニングをイメージして、内装にはエマージェンシーカラーのオレンジ色で、リップストップナイロンにキルティング加工を施したものを使っています。外観はナイロン素材のバッグですが、持った時に初めてキルティングの軽さ、柔らかさが実感できる素材使いがこだわりです。
要所に使用したナイロンテープは、アイテムにもよりますが最大で4種類(4色)を箇所ごとに使い分けしており、リアルなミリタリー感を演出しています。
取り外し式のポケットを付属しており、ポーチ単体としても使用可能です。
PORTER
吉田カバンの創業者・吉田吉蔵は、12歳で飛び込んだカバン作りの世界を この世を去る88歳まで極め続けました。
その「一針入魂」の精神は、現在の吉田カバンに受け継がれています。
81年に当時のチーフディレクターがNYデザイナーズ・コレクティブのメンバーに選ばれ、出展。
ファッション業界の注目を浴びたカバンはセレクトショップでも扱われるようになり、さまざまな人の目に留まり始めます。
80年代に入っての「タンカー」シリーズの発表とその快進撃はご存知の通りです。
参考詳細サイズ | ||||
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【素材】 表:ナイロンオックス (裏面:アクリルコーティング) 裏:ナイロンリップストップ (裏面:アクリルコーティング・キルティング加工) 日本製 ※PC収納あり |
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高さ | 幅 | マチ | 容量 | 重さ |
45cm | 35cm | 12cm | 19L | 960g |
※手作業による採寸の為、実際と多少誤差が生じる場合もございます。